ヨーグルトメーカーで作る米麹甘酒

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米麹と水だけで作る、米麹甘酒のレシピを紹介します!ヨーグルトメーカーを使えば簡単、初心者の方でも失敗しません!ぜひ手作り甘酒で元気な毎日を過ごしましょう!

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コーヒーカップに入った米麹甘酒

このレシピでは、誰でも簡単に作れる、ヨーグルトメーカーを使った米麹甘酒の作り方をご紹介します。甘酒について詳しい解説もありますので、甘酒作りのビギナーガイドとしてご利用ください!

こんな方におすすめ

  • 甘酒を手作りしたいけど何から始めて良いかわからない
  • 米麹を使った甘酒を自分で作りたい
  • 甘酒を使ったアレンジレシピも知りたい

甘酒とは

市販の酒粕甘酒と米麹甘酒

甘酒は、みなさんご存知のように日本の伝統的な発酵飲料です。歴史をたどると古墳時代までさかのぼりますが、江戸時代には甘酒売りという商売が登場し、江戸時代の人々に広く親しまれるようになったそうです。昔から夏バテ防止や、スタミナ補給に飲む習慣があり、離乳食や薬代わりにも活用されていたと言われています。

そのまま飲むのはもちろん、お菓子づくりやお料理の調味料として砂糖の代わりに使うこともできます。最近では甘酒の栄養効果が注目され、コンビニやスーパーで色々な種類の甘酒を見かけますね。

2種類の甘酒

酒粕と米麹。

甘酒は米麹の甘酒酒粕の甘酒と2種類あります。甘酒は甘いソフトドリンクですが、材料の違いによって甘みの種類が異なります。

酒粕で作る甘酒

酒粕の甘酒は、酒粕、お水、砂糖、などの材料を鍋に入れて10-15分ほど温めて作ります。酒粕自体には甘みが無いので、砂糖で甘みづけをします。

市販の甘酒の材料表示を見ると、アルコールは1%未満と記載されていますので、アルコール度数はとても低いです。でも、手作りの場合は、沸騰してアルコールを飛ばしたとしても、5%ほどのアルコールは残るそうです。

*酒粕とは、日本酒を製造する工程で搾り出された固形物で、アルコール分は8%含まれています。(酒粕とは)

米麹で作る甘酒

米麹の甘酒は、米麹とお水を混ぜ、発酵して作ります。作り方は簡単ですが、発酵に時間がかかります。お米による自然な優しい甘みなので、お子さんや妊婦さんなど、どなたでも楽しむことが出来ます。

*米麹とは、蒸したお米にカビの一種の麹菌を繁殖させたものです。繁殖の過程でさまざな酵素を作り出します。その酵素が、でんぷんを分解してブドウ糖を生み出し、たんぱく質を分解してアミノ酸を生み出します。(米麹とは)

「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」、違いは何?

どちらも発酵食品なので栄養価は高いです。大きな違いである、アルコール度数、味、作り方を比べてみましょう。

甘酒の作り方ステップ。

酒粕で作る甘酒

  • アルコール:1%未満(市販品)*手作りの場合は5%含むこともある
  • 味:砂糖による甘味
  • 作り方:材料を鍋で温める
  • 時間:10分
甘酒の作り方ステップ。

米麹で作る甘酒

  • アルコール:ノンアルコール
  • 味:お米(ブドウ糖)による甘み
  • 作り方:発酵する
  • 時間:6時間以上

米麹甘酒はノンアルコールなので、アルコールが苦手な方、お子さんでも大丈夫。でも、発酵するのに時間がかかり、発酵するための道具も必要になります。酒粕の甘酒は手軽に作れますが、アルコールが含まれているのでお子さんや妊婦さん、また、日本酒の匂いが苦手な方にはオススメしません。

私のおすすめは子供でも楽してアレンジレシピの幅も広い、ノンアルコールの米麹甘酒です。この後のセクションでは米麹甘酒にフォーカスしてお話しします。

甘酒の良いところ

  • 甘酒は、飲む点滴と言われるほど栄養豊富で体力回復に効果的なドリンクです!冷たくても温めても、どちらも美味しいので季節を問わず楽しめます。
  • 甘酒には、ビタミンB群、食物繊維、オリゴ糖、ブドウ糖、酵素、必須アミノ酸が含まれています。
  • ビタミンB郡が、肌の調子を整え、ブドウ糖・ビタミンB郡は、疲労回復に最適、豊富なオリゴ糖・食物繊維が、体内環境を整えて便通をよくします。

とはいえ、原料はお米なので、飲みすぎると血糖値が急上昇する可能性がありますので、飲みすぎにはご注意してください。1日100mlが適量と言われています。飲む時間帯は、活動量が減る夕食後より、日中に取るのがおすすめです。私はいつも朝飲むようにしています。

手作り甘酒:生甘酒

3種類の市販の米麹甘酒

甘酒はスーパーマーケットで手軽に購入することができます。しかし、お店で買える甘酒には、味の変化を防いだり、保存期間を長くするため加熱殺菌しています。加熱することで酵素やビタミンなど、大切な栄養が失われます。

酵素は60度を超えると活動を停止していますので、酵素の力を最大限に引き出すには加熱処理をしていない状態のものをいただくのが一番です。そこで、おすすめなのが手作り甘酒。自宅で作る場合は、加熱処理をしなくていいので、甘酒の栄養を最大限に摂取できます。ちなみに、加熱していない甘酒のことを”生甘酒”と呼びます。

甘酒作りに必要な道具

このレシピで使用する道具についてご紹介します。

甘酒づくりの道具、ヨーグルトメーカー、温度計、鍋
  • ヨーグルトメーカー:使い勝手の良いTANICAのヨーグルトメーカーを使用しています。
  • 温度計:お湯を沸かす時に温度を測ります。私はタニタの温度計を使用しています。
  • お湯を沸かすための小さな鍋

ヨーグルトメーカーがおすすめ

自宅で甘酒を作る方法は色々ありますが、まずは米麹を発酵するためには、温度と時間を調整できる道具が必要になります。こちらの3つ、炊飯器、魔法瓶、ヨーグルトメーカーがよく使用されます。

炊飯器では試したことがないですが、魔法瓶で試した時は、やはり温度をキープするのが難しく、出来上がりは甘みの薄い、いまいちな結果になりました。甘酒の糖化に最適な温度は55度-60度と言われているので、この温度を維持することが大切になります。低すぎる50度や、高すぎる70度だと、甘みが薄くなったり、ちょっと酸っぱくなったりしてしまいます。

そこで、甘酒作りにおすすめしたいのはヨーグルトメーカーです。ヨーグルトメーカーは簡単に温度と時間の設定が出来るので、「発酵しすぎた」「発酵足りない」という失敗は私の経験からほぼないです。時間と温度をセッティングして、あとは放置でOK。発酵食品が好きな方なら、これはマストアイテム!

ヨーグルトメーカーの活用方法

甘酒以外にもヨーグルトメーカーの使い道はいろいろです。例えば、豆乳ヨーグルト、塩麹、醤油麹、即席味噌、パンの発酵など。

私は普通のヨーグルトをタネ菌にして、豆乳を加えて豆乳ヨーグルトを作っています。甘酒と同様に栄養価の高い塩麹も米麹から作る発酵食品です。我が家の調味料として大活躍で、必ず冷蔵庫にストックしています。発酵食品がお好きな方には、ヨーグルトメーカーのような発酵器は余すことなく使っていただけると思います!

TANICAのヨーグルトメーカー

TANICAのヨーグルトメーカー

もし購入を検討されているのなら、TANICAのヨーグルティアがおすすめ。温度と時間の設定幅が広く使いやすいです。スターターセットなら内容器が2つ付いてくるので、大量に作ったヨーグルトは内容器ごと冷蔵庫に保管し、もう片方の容器で甘酒を作ったり、塩麹を作ったりといった具合で使えます。

おすすめポイント

  • 温度設定が25度 – 65度と設定幅が広い
  • 時間設定は1時間 – 48時間
  • 軽くて片手でひょいと持てる
  • 高さが無いので置き場所に困らない

必要な材料

みやここうじと計量カップの水
  • 米麹 : 伊勢惣 みやここうじを使用します。普通のスーパーで販売されているので、手に入りやすい米麹です。まとめ買いならアマゾンや楽天などオンラインストアがお得です。

米麹甘酒の作り方

作り方動画もレシピカードにありますので参考にご覧ください!

甘酒の作り方ステップ。

Step 1

鍋に水を入れ65度になるまで温めます。

甘酒の作り方ステップ。

Step 2

米麹をバラバラにしておきます。

甘酒の作り方ステップ。

Step 3

消毒した内容器に米麹とお湯を入れて混ぜ合わせます。

甘酒の作り方ステップ。

Step 4

ヨーグルトメーカーで60度で6時間発酵します。

甘酒の作り方ステップ。

Step 5

できたら甘くて美味しい甘酒になっているか味見しましょう。

甘酒の作り方ステップ。

Step 6

冷めたら保存容器に移します。

コーヒーカップに入った米麹甘酒

ヨーグルトメーカーがあれば、準備してあとはほったらかしでいいのでとても簡単ですね!では、出来上がりを早速お試し下さい。冷やしても温めてもどちらでも美味しいです。甘酒の楽しみ方は下にまとめていますのでぜひお試しを!

レシピのヒント

  • 米麹や水、甘味料を混ぜる際には、しっかりと均一に混ざるようにしましょう。均一に混ざることでまんべんなく発酵されます。
  • 甘酒が甘くない甘酒ができたら、砂糖を加える、スープに加える、スムージーに加える、醤油・みりんと一緒に照り焼きソースにする、などお試し下さい。
  • 甘酒が酸っぱくなったら、ドレッシングや浅漬けの調味料、ヨーグルト、スムージーに加たり、失敗した甘酒でも使い道はあるので捨てずに使い切りましょう!

保存方法

ガラス容器に入った米麹甘酒

甘酒が出来上がったら、写真のようにガラス容器に入れたり、ご自宅にある保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。冷蔵庫の中でも発酵は進みますので(放置しておくと酸っぱくなります)、1週間から10日ほどで使い切るようにしてください。

甘酒をアイストレーで冷凍保存する方法

長期保存には、冷凍がおすすめです。冷凍庫で1ヶ月ほど保存できます。

冷凍する場合、上の写真のように、アイストレーに入れて小分けに保存するのが便利です。冷凍したキューブはフリーザーバッグに移し入れておくと、使うときに2−3個取り出したいときなどに使い勝手が良いです。ちなみに、暑い時期には甘酒キューブをアイスとして、子供たちとそのまま食べるのも楽しいです。お試しください。

手作り甘酒の楽しみ方

甘酒豆乳。

甘酒豆乳

ブレンダーでペーストすると甘みが均一になり、口当たりも滑らかになり、さらに美味しくなります。豆乳と混ぜた甘酒豆乳ドリンクはペーストした甘酒を豆乳と混ぜるだけ!暑い時期は冷たく、寒い時間は温めて、ほっこりする甘さで何度飲んでも飽きません。

甘酒スムージー。

甘酒スムージー

甘酒にフルーツや、野菜を加えた甘酒スムージーはいかがですか?この出来立ての滑らかでスッキリした甘みは、お店で売ってるスイーツでは味わえない美味しさです。ぜひ手作りの甘酒でこの美味しさを体感ください。

甘酒みそディップ。

甘酒みそ

甘酒とみそを同量で混ぜ合わせると、簡単に旨味と甘みたっぷりの調味料ができあがり。野菜スティックのディップに!

甘酒ドレッシング。

甘酒ドレッシング

甘酒に米酢やオリーブオイ、塩コショウをよく混ぜ合わせると即席の甘酒ドレッシングに。

ヨーグルトメーカーを使った甘酒の作り方を紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?甘酒は子供から大人まで、みなさんに楽しんでもらえる飲み物です。材料と道具をそろえてしまえば、作り方はとっても簡単。ぜひこの健康ドリンクを毎日の習慣にして、元気に過ごしていただけたら嬉しいです。

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ガラス容器に入った甘酒。

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米麹で作る甘酒

ヨーグルトメーカーで作る米麹甘酒

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Prep: 10 minutes
Cook: 6 hours
Total: 6 hours 10 minutes
Servings: 500 ml
Author: Juri Austin
ヨーグルトメーカーを使い、米麹と水だけで作る甘酒の作り方を紹介。ヨーグルトメーカーを使うことで失敗なく簡単に作れます。飲む点滴と言われ、栄養豊富で体力回復に効果的な甘酒を、ぜひ手づくりしましょう。

Equipment

  • ヨーグルトメーカー
  • 温度計
  • 小さな鍋

Ingredients

  • 200 g 米麹
  • 2 カップ お水, 400ml

Instructions

  • 内容器の消毒:ヨーグルトメーカーの内容器を消毒します。お水を容器の底が隠れるくらい入れ(1-2cm) 電子レンジで1分ほど温めます。中のお水を捨てます。
  • お湯を沸かす:鍋にお水を入れ、温度計を使い、お水の温度が63度-65度になるまで火にかけます。(米麹と混ぜると温度が少し下がるので、内容器の中の温度を60度に保つためには少し高めの温度のお湯を加えます)
  • 米麹とお湯を混る:米麹の袋を開ける前に、揉みほぐして米麹を米粒状にバラし、内容器に入れます。お湯を加え、米麹とよく混ぜます。米麹がダマになっていたら、必ずここでほぐしてください。
  • 発酵:内容器をヨーグルトメーカーの中にセットして、60度6時間に設定して発酵スタート。この後、発酵終了まで放置です。
  • 保存:6時間後、味のチェックをします。甘みが出ていたら完成です。保存容器に移し、冷蔵庫で保管します。

Video

Notes

  • 保存:冷蔵庫の中でも発酵は続きますので、1週間ぐらいを目安に使い切ってください。冷凍保存は1ヶ月ほどです。小分けトレーに入れて冷凍保存すると便利です。
  • 内容器の消毒をしないと雑菌が入って発酵がうまくいかないことがありますので、消毒を必ず行ってください。
  • ほぐした米麹とお湯はしっかりと混ぜてから発酵してください。

    Nutrition

    Serving: 100ml | Calories: 92kcal | Protein: 6g
    Course: ドリンク
    Cuisine: 和食
    Keyword: 甘酒
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