米麹と水だけで作る、米麹甘酒のレシピを紹介します!ヨーグルトメーカーを使えば簡単、初心者の方でも失敗しません!ぜひ手作り甘酒で元気な毎日を過ごしましょう!

甘酒は、飲む点滴と言われるほど栄養豊富で体力回復に効果的なドリンクです!
冷たくても温めても、どちらも美味しいので季節を問わず楽しめます。
このレシピでは、誰でも簡単に作れる、ヨーグルトメーカーを使った米麹甘酒の作り方をご紹介します。
- こんな方にオススメ!
- 甘酒って体に良さそうだけど、どんな飲み物なの?
- 甘酒の効果を知りたい
- ヨーグルトメーカーで甘酒を作りたい
- 甘酒を手作りしたいけど、失敗したくない
レシピ以外に、初めての方向けに甘酒について詳しく解説していきますので、甘酒作りのビギナーガイドとして使っていただけると嬉しいです。
では、最後までぜひご覧ください。レシピだけ確認したい方は、後半のレシピカードへどうぞ。
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このレシピの特徴
- 米麹を使った甘酒の作り方
- 甘酒について詳しく解説
- ヨーグルトメーカーを使用
- 材料は米麹と水だけ、発酵6時間
- 保存方法、甘酒を使ったレシピも紹介
甘酒とは?
甘酒とは、みなさんご存知のように日本の伝統的な発酵飲料です。
歴史をたどると古墳時代までさかのぼりますが、江戸時代には甘酒売りという商売が登場し、江戸時代の人々に広く親しまれるようになったそうです。
そのまま飲むのはもちろん、お菓子づくりやお料理の調味料として砂糖の代わりに使うこともできます。
最近では甘酒の栄養効果が注目され、コンビニやスーパーで色々な種類の甘酒を見かけるようになりました。
米麹 と 酒粕、2種類の甘酒
甘酒はその材料により2種類あるのはご存知ですか?
- 米麹甘酒
- 酒粕甘酒


甘酒は甘いソフトドリンクですが、材料の違いによって甘みの種類が異なります。次に詳しく解説していきます。
酒粕甘酒
酒粕とは、日本酒を製造する工程で搾り出された固形物で、アルコール分は8%含まれています。(酒粕とは)

酒粕の材料は、米、米麹、アルコール。触るとしっとり柔らかく、粘土みたいな肌触りです。
酒粕で甘酒を作る方法はとても簡単です。
酒粕、お水、砂糖、などの材料を鍋に入れて10-15分ほど温めれば完成です。酒粕自体には甘みが無いので、砂糖で甘みづけをします。
市販の甘酒の材料表示を見ると、アルコールは1%未満と記載されていますので、アルコール度数はとても低いです。
でも、手作りの場合は、沸騰してアルコールを飛ばしたとしても、5%ほどのアルコールは残るそうです。
酒粕は発酵食品なので栄養価が高いですが、アルコールが含まれているのでお子さんや妊婦さん、また、私のように日本酒の匂いが苦手な方にもオススメしません。
米麹甘酒
米麹とは、蒸したお米にカビの一種の麹菌を繁殖させたものです。繁殖の過程でさまざな酵素を作り出します。
その酵素が、でんぷんを分解してブドウ糖を生み出し、たんぱく質を分解してアミノ酸を生み出します。(米麹とは)

米麹の材料は米と麹。こちらは乾燥された米麹で、ちょっと押すと簡単に米粒にバラすことができます。
米麹の甘酒は、米麹とお水を混ぜ、発酵して作ります。作り方は簡単ですが、発酵に時間がかかります。
米麹で作られた甘酒はノンアルコールで、お米による自然な優しい甘みなので、お子さんや妊婦さんなど、どなたでも楽しむことが出来ます。
「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」、違いは何?
どちらも発酵食品なので栄養価は高いです。大きな違いである、アルコール度数、味、作り方を比べてみましょう。

米麹甘酒はノンアルコールなので、アルコール苦手な方、お子さんでも大丈夫。我が家の子供達も大好きです。
でも、発酵するのに時間がかかりますので、お手軽にさくっと作りたい方には、酒粕の甘酒がオススメです。
私のおすすめは子供でも楽しめる、ノンアルコールの米麹甘酒です。
この後のセクションでは米麹甘酒にフォーカスしてお話しします。
米麹甘酒のいいところとは?
甘酒の栄養

甘酒は、古くから夏バテ防止や、スタミナ補給に飲む習慣がありました。
また、離乳食や薬代わりに活用されていたと言われています。
甘酒に含まれる栄養成分 :
- ブドウ糖(グルコース)
- ビタミンB群
- 食物繊維
- 酵素
- 必須アミノ酸
甘酒には、ビタミンB群、食物繊維、オリゴ糖、ブドウ糖、酵素、必須アミノ酸が含まれています。
これらの栄養成分はいわゆる栄養剤としての点滴とほぼ同じであることから、「飲む点滴」といわれています。
甘酒の効果
栄養価が高いので、毎日摂取するとさまざまな健康効果に期待できます。
- ビタミンB郡が、肌の調子を整える
- ブドウ糖・ビタミンB郡は、疲労回復に最適
- 豊富なオリゴ糖・食物繊維が、体内環境を整えて便通をよくする
とはいえ、原料はお米なので、飲みすぎると血糖値が急上昇する可能性がありますので、飲みすぎにはご注意してください。
1日100mlが適量と言われています。
飲む時間帯は、活動量が減る夕食後より、日中に取るのがおすすめです。私はいつも朝飲むようにしています。
手作り甘酒:生甘酒

甘酒はスーパーマーケットで手軽に購入することができます。
しかし、お店で買える甘酒には、味の変化を防いだり、保存期間を長くするため加熱殺菌しています。
加熱することで酵素やビタミンなど、大切な栄養が失われます。
酵素は60度を超えると活動を停止していますので、酵素の力を最大限に引き出すには加熱処理をしていない状態のものをいただくのが一番です。
そこで、おすすめなのが手作り甘酒。自宅で作る場合は、加熱処理をしなくていいので、甘酒の栄養を最大限に摂取できます。
ちなみに、加熱していない甘酒のことを”生甘酒"と呼びます。
甘酒メーカー

自宅で作る方法は色々ありますが、まずは米麹を発酵するためには、温度と時間を調整できる道具が必要になります。
60度で6時間発酵します。
甘酒メーカーとして、次の3つがよく使われます :
- 炊飯器
- 魔法瓶
- ヨーグルトメーカー
炊飯器では試したことがないですが(炊飯器を持っていません)、魔法瓶で試した時は、やはり温度をキープするのが難しく、出来上がりは甘みの薄い、いまいちな結果になりました。
甘酒の糖化に最適な温度は55度-60度と言われているので、この温度を維持することが大切になります。
低すぎる50度や、高すぎる70度だと、甘みが薄くなったり、ちょっと酸っぱくなったりしてしまいます。
甘酒作りにはヨーグルトメーカーがおすすめ
そこで、甘酒作りにおすすめしたいのはヨーグルトメーカーです。
ヨーグルトメーカーは簡単に温度と時間の設定が出来るので、「発酵しすぎた」「発酵足りない」という失敗はほぼないです(私の経験から)。
時間と温度をセッティングして、あとは放置でOK。
発酵食品が好きな方なら、これはマストアイテム!
TANICAのヨーグルトメーカー

もし購入を検討されているのなら、TANICAのヨーグルティアがおすすめです。
温度と時間の設定幅が広く使いやすいです。
- 温度設定 : 25度 - 65度
- 時間設定 : 1時間 - 48時間
こちらのスタートセットは内容器が2つ付いてくるのでとっても便利。
大量に作ったヨーグルトは内容器ごと冷蔵庫に保管し、もう片方の容器で甘酒を作ったり、塩麹を作ったりといった具合で使えます。
軽くて片手でひょいと持てるし、高さが無いので置き場所に困らないのもポイントです。
ヨーグルトメーカーの活用方法
甘酒以外にもヨーグルトメーカーの使い道はいろいろです。
例えば私の活用方法はこんな感じ:
- 豆乳ヨーグルト
- 甘酒
- 塩麹
- 醤油麹
- 即席みそ
- パンの発酵
私は普通のヨーグルトをタネ菌にして、豆乳を加えて豆乳ヨーグルトを作っています。
甘酒と同様に栄養価の高い塩麹も米麹から作る発酵食品です。我が家の調味料として大活躍で、必ず冷蔵庫にストックしています。
発酵食品がお好きな方には、ヨーグルトメーカーのような発酵器は余すことなく使っていただけると思います!
米麹甘酒の作り方(ヨーグルトメーカー)
前置きが長くなりましたが、では、米麹甘酒の作り方を道具、材料から解説していきます!ぜひ、おうちで作ってみましょう!
必要な道具

- ヨーグルトメーカー : TANICA ヨーグルティア スタートセット
- 温度計 : タニタ 温度計
- 小さな鍋
ヨーグルトメーカー、お湯の温度を測る温度計、お湯を沸かす鍋を使用します。
📋 必要な材料

- 米麹 : 伊勢惣 みやここうじ
- 水
材料は、米麹とお水だけです。みやここうじは普通のスーパーで販売されているので、すぐ見つかると思います。
まとめ買いならアマゾンや楽天などオンラインストアがお得です。
🔪作り方の詳しい解説
作り方動画もありますのでこちらも参考にご覧ください!

- ヨーグルトメーカーの内容器を消毒します。お水を容器の底が隠れるくらい入れ(1-2cm) 電子レンジで1分ほど温めます。その後中のお水を捨てます。
- 米麹をバラバラにする:米麹の袋を開ける前に、揉みほぐして米麹を米粒状にバラし、内容器に入れます。
- お湯を沸かす:お鍋にお水を入れ、温度計を使い、お水の温度が63度-65度になるまで火にかけます。(米麹と混ぜると温度が少し下がるので、内容器の中の温度を60度に保つためには少し高めの温度のお湯を加えます)
- 米麹とお湯を混る:内容器にお湯を加え、米麹とよく混ぜます。米麹がダマになっていたら、必ずここでほぐしてください。
- ヨーグルトメーカーにセット:内容器をヨーグルトメーカーの中にセットして、60度6時間に設定したら発酵スタート。この後、発酵終了まで放置です。
- 味見:6時間後、味のチェックをします。甘みが出ていたら完成です。
- 保存:容器に移し、冷蔵庫で保管します。
甘酒の保存方法

甘酒が出来上がったら、写真のようにガラス容器に入れたり、ご自宅にある保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。
冷蔵庫の中でも発酵は進みますので(放置しておくと酸っぱくなります)、1週間から10日ほどで使い切るようにしてください。
冷凍保存
長期保存には、冷凍がおすすめです。冷凍庫で1ヶ月ほど保存できます。

冷凍する場合、上の写真のように、アイストレーに入れて小分けに保存するのが便利です。
冷凍したキューブはフリーザーバッグに移し入れておくと、使うときに2−3個取り出したいときなどに使い勝手が良いです。
ちなみに、暑い時期には甘酒キューブをアイスとして、子供たちとそのまま食べるのも楽しいです。お試しください。
甘酒はそのまま飲んだり、調味料にしたりといろいろと活用方法があります。簡単な甘酒を使ったレシピとアイデアを紹介します。
手作り甘酒の飲み方

甘酒は、そのままより、ブレンダーでペーストにするのがおすすめ!
甘みが均一になり、口当たりも滑らかになり、さらに美味しくなります。
中でもイチオシは、甘酒豆乳!ペーストした甘酒を豆乳と混ぜるだけ!
暑い時期は冷たく、寒い時間は温めて、ほっこりする甘さで何度飲んでも飽きません。
甘酒を使ったレシピ
甘酒スムージー

また、甘酒にフルーツや、野菜を加えたスムージーはいかがですか?
グリーンの葉やバナナを加えた甘酒グリーンスムージー、ブルーベリーが色鮮やかな甘酒ブルーベリースムージー、おろした生姜とりんごを入れ、ちょっとスパイシーな甘酒アップルジンジャー、など。
レシピはこちら:甘酒スムージー『6レシピ』
この出来立ての滑らかでスッキリした甘みは、お店で売ってるスイーツでは味わえない美味しさです。
ぜひ手作りの甘酒でこの美味しさを体感ください。
- アップルジンジャーの甘酒スムージー
- ブルーベリーの甘酒スムージー
- みかんと柿の甘酒スムージー
- アボカドの甘酒スムージー
- カカオの甘酒スムージー
- グリーンの甘酒スムージー

甘酒みそ
甘酒とみそを同量で混ぜ合わせると、簡単に旨味と甘みたっぷりの調味料ができあがり。
野菜スティックのディップにしたり、サラダドレッシングにしたり、豆腐全体に塗りこんで、ちょっとしたおつまみにしたり。



甘酒の楽しみ方、色々ありますね。ぜひお試しを!
甘酒が失敗したら。。。
甘酒たくさん作ったのに、失敗しちゃった、、、なんて時は以下をお試しください!
甘くない甘酒
- 砂糖を加える
- スープに加える
- 浅漬の調味料にする
- スムージーに加えて飲む
- 醤油・みりんと一緒に照り焼きのソースにする
酸っぱくなってしまった甘酒
- ドレッシングに加える
- 浅漬けの調味料にする
- ヨーグルトと一緒に食べる
- スムージーに加えて飲む
失敗した甘酒でも使い道はあるので捨てずに使い切りましょう!
まとめ
さて、ヨーグルトメーカーを使った甘酒の作り方を紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
甘酒は子供から大人まで、みなさんに楽しんでもらえる飲み物です。材料と道具をそろえてしまえば、作り方はとっても簡単。
ぜひこの健康ドリンクを毎日の習慣にして、元気に過ごしていただけたら嬉しいです。
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もっと甘酒のレシピが知りたいという方、ぜひお知らせください!
Chef JA Cooks(シェフジェイクックス)はヴィーガン・ベジタリアンレシピを中心に、シンプルでヘルシーな家庭料理がテーマのフードブログです。和食から洋食まで、調理プロセスの詳しい解説を含めたレシピを発信しています。こんなレシピが知りたい、この素材ってどう使うの?など、ご質問があればお気軽に下のコメント欄より送信ください。
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- 甘酒スムージー6レシピ
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📖 Recipe

『米麹と水だけ』ヨーグルトメーカーで作る甘酒レシピ
Print Pin SaveIngredients
- 米麹 200g
- お水 400ml, 2カップ
Instructions
- 内容器の消毒:ヨーグルトメーカーの内容器に底が隠れるまで水を入れ、電子レンジで1分ほど加熱して消毒する。中の水は捨てる。
- 水を65度に温める:鍋に水を入れ火にかけ、65度になるまで温める。
- 米麹と混ぜる:米麹をバラバラにほぐし、ヨーグルトメーカーの内容器に入れ、63-65度のお湯を足してよく混ぜる。
- ヨーグルトメーカーで発酵:内容器を60度、6時間に設定したヨーグルトメーカーに入れて発酵する。
- 冷蔵庫で保管:保存容器に移して冷蔵庫で保管する。
Video
Notes
- 道具:TANICA ヨーグルティア スタートセット、タニタ 温度計
- 保存:冷蔵庫の中でも発酵は続きますので、1週間ぐらいを目安に使い切ってください。冷凍保存は1ヶ月ほどです。小分けトレーに入れて冷凍保存すると便利です。
- 内容器の消毒をしないと雑菌が入って発酵がうまくいかないことがありますので、消毒を必ず行ってください。
- ほぐした米麹とお湯はしっかりと混ぜてから発酵してください。
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